リバー川島事業所、ELV川島事業所で竣工式を実施 ~自動車リサイクル事業の機能強化を通じ、Car to Car実現に貢献~
当社連結子会社のリバー株式会社(本社:東京都墨田区、代表:松岡直人、以下「リバー」)は、リバー川島事業所(以下「川島事業所」)の設備更新、およびリバーELV川島事業所(以下「ELV川島事業所」)の研究開発棟の新設が完了したことから、2026年1月10日(土)に竣工式を執り行いましたのでお知らせいたします。
1.竣工式について
川島事業所では、大型シュレッダーをはじめとする各種設備の更新工事が完了しました。また、同敷地内に所在するELV川島事業所においても、リバーと株式会社デンソーが共同で研究開発を行う「研究開発棟」が完成しました。これを受け、2026年1月10日(土)に竣工式を執り行いました。当日は社内関係者をはじめ、関連企業やメディアなど約50名が参加。施主挨拶では、当社代表取締役社長 松岡直人より関係各位への感謝の意を表すると共に、リバーとしてさらなる資源循環の推進に向け、今後の安全と繁栄を祈願いたしました。
- リバー代表取締役社長 松岡よりご挨拶
- 集合写真
2.更新・新設の概要
川島事業所の設備更新
川島事業所では、設備の老朽化に伴う処理量の減少や修繕費の増加などを踏まえ、全社最適と競争力強化の観点から、50年以上にわたって稼働してきた大型シュレッダーをはじめとする各種設備の更新工事を実施しました。
本更新では、大型シュレッダーの出力を2,500馬力から2,000馬力へ変更し、プレシュレッダーは530馬力から700馬力へと機能を向上。前処理機能を強化し、大型シュレッダーの負荷を軽減することで、年間最大60,000トンにおよぶ大量の破砕処理に安定して対応すると共に、処理全体の電力効率を最適化しています。なお、今回導入した大型シュレッダー・プレシュレッダーは、当社グループのエンジニアリング企業 富士車輌㈱が製造を手掛けており、グループ内連携により最適な設備設計を実現しています。
選別工程では従来の磁力選別に加え、新たにSGM magnetics社製のPDM(※1)を導入しました。これにより、電気機器類や自動車ガラに含まる銅材の選別を自動化し、省人化だけでなく選別精度の向上、さらに鉄製品の高品位化を実現します。また、選別過程で回収したシュレッダーダストやミックスメタルについては、それぞれリバー壬生事業所および那須事業所において高度選別・再資源化を行い、徹底した資源回収を推進します。
このほか、ダストヤード屋上には太陽光パネルを設置し、事業活動に必要な電力を一部賄うことで環境負荷を低減。加えて、所在エリアにおける水害リスクを鑑み、処理設備と関連する電気設備等については、想定される被害基準を上回る高所に設置することで、事業の継続性を担保しています。
- PDM が導入された選別建屋
- 導入した太陽光パネル
1 Polishing Drum Magnet | ポリッシング磁気ドラム 家電や自動車などのモーターコアに含まれる銅材の選別に必要な手選別の工数を大幅に削減する機械
川島事業所では、すでに一部試験運転を開始しており、操業開始は2026年2月を予定しています。同事業所では大幅に向上した破砕能力を活かし、段階的に処理数量を引き上げながら都市部で発生する廃棄物処理に寄与し続けると共に、ELV川島事業所との緊密な連携の下、リバーの強みである使用済自動車の一貫処理機能の強化につなげ、良質な再生材の安定的な生産・供給に一層貢献していきます。
ELV川島事業所の研究開発棟の新設
リバーはデンソーを始めとする幹事機関6社と共に、2025年6月に自動車産業における再生材利用拡大を目指す「BlueRebirth協議会」を設立しました(※2)。同協議は、使用済自動車の解体から再資源化までを自動化する「自動精緻解体システム」を起点に、動脈産業と静脈産業が融合したバリューチェーンの構築を通じて、自動車が再び自動車へと生まれ変わる「Car to Car」の実現に取り組んでいます。
同協議会において、リバーは日本トップクラスの自動車リサイクル事業者として解体に係る豊富な知見に基づき、自動精緻解体システムの開発に貢献を続けてきました。そしてこの度、BlueRebirthが目指す「自動精緻解体システム」の社会実装に向け、リバーとデンソー社が共同で研究開発を行う「研究開発棟」をELV川島事業所内に新設しました。今後は研究棟内に実証設備の導入を予定しており、課題検証を進めることで動静脈融合のバリューチェーンの構築、Car to Carの実現につなげていきます。
2 2025年6月30日「自動車産業における再生材利用の拡大を目指し、BlueRebirth協議会を設立~自動車産業におけるサーキュラーエコノミー実現に貢献~」(https://tre-hd.co.jp/news/522/)
今後の展開
当社は、2024年5月に第2次中期経営計画を発表し、「WX(Waste Transformation)環境企業への挑戦」を掲げました。廃棄物処理技術の高度化による動静脈間の“共創”で、広く資源循環の変革を目指す当社にとって、グループ最適を見据えた事業所機能の拡張、そして産業の垣根を超えた循環スキームの構築は、持続的な発展を実現する重要な成長エンジンと考えます。当社は今後も「WX」で廃棄物の可能性を最大化することで、高度循環型社会、および脱炭素社会の実現を目指してまいります。
■川島事業所
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事業所 |
リバー株式会社 川島事業所 |
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所在地 |
埼玉県比企郡川島町戸守 440 番地 |
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更新設備 |
生産設備(大型シュレッダー、プレシュレッダー他)建屋、付帯設備 |
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その他 |
太陽光パネル(敷設数:210枚、予想発電量:約99,000kWh/年) |
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取扱数量 |
60,000トン/年 |
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稼働開始 |
2026年2月 |
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投資額 |
51億円 |
■ELV川島事業所
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事業所 |
リバー株式会社 ELV川島事業所(埼玉県比企郡川島町戸守 440 番地) |
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所在地 |
埼玉県比企郡川島町戸守 440 番地 |
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施設名 |
研究開発棟 |
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概要 |
自動精緻解体システムの社会実装に向けた研究開発 |
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稼働開始 |
2026年度中 |
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投資額 |
3億円 |